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2023.11.02

ピアノ演奏本番前の7つの練習方法

ピアノ演奏本番前の7つの練習方法

皆さんこんにちは。
東京ルクスピアノ教室 講師の和泉です。

空が澄み清々しい秋を感じる頃となりました。

12月末には当教室のピアノ発表会もあり、皆さん練習に励んでいる時期かと思います。

 

そんな皆さんのお役に立てるよう、今回は「本番前の練習方法」についてお話ししていきたいと思います。

 

本番前の7つの練習方法とは

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「本番前の練習方法」として大きく分けて、7つの練習方法を紹介します。

 

① メトロノームで「ゆっくり練習」をする

② メトロノームで3メモリずつテンポを上げていく

③ 拍子を口で喋りながら弾く

④ 全部f(フォルテ)で弾く

⑤ 全部p(ピアノ)で弾く

⑥ 「リズム練習」をする

⑦ 左手を弾きながら、右手メロディーを歌う

 

それぞれ詳しく説明します。

 

① メトロノームで「ゆっくり練習」をする

まずはじめに、本番で演奏したい理想のテンポをメトロノームで決めます。例えば♩=120で弾きたい、と思った場合、その半分くらいの遅さ♩=60〜70で完璧に弾ける練習をします。この時の注意点は、ゆっくりでも音楽的に弾く、ということです。本番で演奏したい理想の音楽を、ゆっくりのテンポでも表現できるようにしてください。

 

 

② メトロノームで3メモリずつテンポを上げていく

①の後、テンポを上げていく練習に入ります。
♩=60で完璧に弾けるようになった後、♩=63、66、69、72…というように、少しずつテンポを上げて練習をします。そして♩=120の理想のテンポで弾けるようになったら、少しだけそれよりも速いテンポで練習をすると良いと思います。この場合は♩=126くらいです。

このようにメトロノームを使い、様々なテンポで練習をすることで、本番で緊張していつもより遅く弾いてしまった、または速く弾いてしまった場合にも対応できる力が身につきます。また、何度も繰り返し練習をすることで指がより馴染み、ミスタッチが減ると思います。

この練習をする際に大事なのは、完璧に弾けるようになるまで、テンポのメモリを上げないことです。ミスタッチなく弾くクセをつけてください。そのため、続けて弾くのが難しい場合には4小節だけ、など短い範囲でも良いと思います。時間がかかる練習方法ですが、地道にコツコツ練習を続けると、必ず上達すると思います。

 

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③ 拍子を口で喋りながら弾く

例えば今練習している曲の拍子が4分の3拍子だった場合は、「1、2、3」と口で言いながら、ピアノを弾きます。

この練習は、拍子感を鍛え、そして曲の流れ、雰囲気を捉えるのに効果的です。

演奏者自らが拍子を理解し、曲の骨組みがしっかりすると、説得力のある演奏に繋がります。

喋りながら弾くことは、慣れるまでは難しいと思いますが、丁寧に向き合って継続してもらえたらと思います。

 

④ 全部f(フォルテ)で弾く

⑤ 全部p(ピアノ)で弾く

皆さんが練習している曲の楽譜を見ると様々な強弱が書かれていると思います。ただ、この練習の場合は、一旦その強弱記号を無視し、全てしっかりしたタッチでf(フォルテ)で弾いてみてください。この時、汚い音を出すのではなく、ホールの一番後ろの席まで届くようなイメージで、堂々と弾いてください。そして次に、全てp(ピアノ)の優しいタッチでも弾いてみましょう。Pで弾く時は丁寧に大事に、ピアノに語りかけるイメージをもってください。

このように大きい音で弾く練習、小さい音で弾く練習をすることで、指先の神経を使うため、様々な音色が出せるようになります。音色の種類が増えると、より音楽的な演奏に結びつくでしょう。

 

⑥ リズム練習

曲の中で特に難しい部分には、「リズム練習」をぜひ取り入れてほしいです。

難しくて上手に弾けない時は、必ず理由があります。例えば指が滑ってしまい、均等に弾けない場合は、その原因は指と脳の指令にあると思います。

リズム練習は様々なリズムを取り入れて練習をすることですが、言葉で書くのはとても難しいため、ぜひレッスンの時に聞いてください。一緒に「リズム練習」をして、苦手な部分をどんどん減らしていきましょう。

 

⑦ 左手を弾きながら、右手メロディーを歌う

これは言葉の通り、左手を弾きながら、右手パートは歌う、ということです。つまり左手だけ弾き、右手はピアノを弾かない代わりに、歌います。

譜読みが終わり、両手合わせて弾けるようになると、皆さん片手ずつ練習することが減る傾向にあります。もちろん片手ずつの練習も本番前まで続けて欲しいですが、ぜひこの、左手を弾きながら、右手パートを歌うことを練習に取り入れてみてください。

音楽の基本は「歌」です。歌うことができないと、理想の音楽で弾くのは難しいと思っています。ぜひ本番前にこの練習をすることで、たくさん歌い、そしてその曲を好きになり、理想の音楽を目指してください。

 

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以上7つの練習方法を紹介しましたが、練習には必ずこれが正しい!ということは無く、皆さんそれぞれのやり方があって良いと思っています。今日は、私流の本番前に役立つ、効率良く、着実にピアノが上手になる練習方法をご紹介しました。

 

皆さんも、「こんな良い練習方法見つけたよ!」など教えてくれると嬉しいです。

これからも一緒に楽しみながら、上達していきましょう!

 

東京ルクスピアノ教室 講師 和泉 貴子

こちらもご参照ください。

ピアノコンクールの審査ポイントと練習方法について

 

 

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